昨年、都心にある大型マンションの広告計画にモバイル広告も追加された。実施後、モバイル広告配信者を対象に追跡調査を行ったところ、意外なことが判明した。
1つめは、モバイル広告でこの物件を初めて知ったという人が少なくなかったことだ。2つめは、新聞を購読していた家庭では、モバイルで知った後に、その日届いていた折込チラシの中から該当物件のチラシを探し出して、詳しく見たという人が多かったということだ。
一般に、マーケティング界で
「クロスメディア手法」と言えば、生活者の「マスで知りネットで調べる」という行動を利用することを指すが、それとは反対方向の生活者行動が発見されたわけである。
「詳細はネットで」ならぬ、「詳細は大画面のチラシで」である。
この発見後、百貨店や自動車ディーラーなど普段からチラシを活用してエリアマーケティングを実施している企業が、モバイル広告も盛んに利用し始めている。
マスメディアの方の中には、マス広告がネットへつなぐための道具になると心配する人がいるが、それは過ちだ。例えば新聞広告であれば、マス広告中、最も面積が大きいという武器がある。この武器を生かし、モバイルから流れてくる人たちの興味関心にきちんと応える努力をすべきだ。そうすれば、読者や広告関係者が媒体価値を再認識するだろう。
新年度がスタートした。この
「逆クロスメディア手法」をいち早く活用し、われわれをうならせる広告企画が登場することを期待したい。
スクロール 「逆クロスメディア手法」に期待
ディーツーコミュニケーションズ・藤田明久
- 2008/04/09(水) 06:00:30|
- 科学・技術
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